確認!神戸で起業する際に助成金を活用するメリットとは?
起業の際に助成金や助成金を活用する最大のメリットは、「返済の必要がない」ということです。
国や地方自治体から受けることのできる助成金や補助金は「支給されるもの」となりますので、銀行などの金融機関から融資されたお金のように、返済の義務を負う必要がないメリットがあるのです。
また会社設立や起業を行う皆さんの多くは、資金調達の手段として「融資をしてもらうこと」を考える傾向がありますが、創業融資は今後の事業展開に影響するリスクがありますので、まずは「自分に利用できる助成金がないか?」という点を検討するようにしてください。
今回は、神戸で起業を考える皆さんのために、おすすめの助成金をご紹介していきます。
地域雇用開発奨励金
地域雇用開発奨励金は、同意雇用開発促進地域などの「雇用情勢が特に厳しい地域」に置いて、事業所の設置、整備、ハローワークを通した求職者の雇入れを行った事業者に対して一定額を助成する制度です。
地域雇用開発奨励金を受けるには、下記の条件が必要となります。
・300万円以上の事業所設置費用をかけて創業している
・ハローワークを通して2人以上の労働者を雇用している
事業所設置費用については、設備費用でも問題ありません。
またハローワークから雇入れる労働者は、2人とも「雇用保険の対象であること」が条件となりますので、パートタイマーやアルバイトの雇用を考えている方場合は注意が必要です。
地域雇用開発奨励金の支給額は、「事業所の設置費用」と「対象労働者の人数」によって異なります。
300万円の創業費用で3人の対象労働者を雇い入れした場合は、50万円が年3回支給されます。
この企業で対象労働者の人数が10名にアップすると、150万円×年3回→450万円の支給となりますので、たくさんの正社員雇用を検討する会社には、とても嬉しい助成金と言えるでしょう。
地域雇用開発奨励金の対象は、兵庫県内で「18市町村」となっていますので、「自分が起業する地域が助成金の対象となっているのか?」というポイントを確認しておくようにしてください。
創業補助金(地域創造型)
創業補助金(地域創造型)は、「新しいビジネスモデルによる起業」か「地域活性化を目的とする起業」をする皆さんに適した補助金です。
事前に事業計画書の提出や審査、面接があるため、税理士とともにしっかりビジネスプランを練る必要性があります。
この補助金の支給金額は、「人件費、店舗賃料、設備費用などの3分の2」とされており、下限でも100万円が貰えます。
創業補助金(地域創造型)は、会社設立後でも時期によって対象になることもありますので、きちんと要綱を読んで手続きを行うようにしてください。
創業補助金(第二創業型)
創業補助金(第二創業型)は、「家業を活かす第二創業プラン」を持つ事業主を応援する補助金です。
補助金の支給額は100万円~200万円となっており、創業補助金(地域創造型)と同じ補助率となっています。
創業補助金(第二創業型)は、事業継承を行う予定であれば、個人事業主も対象となりますので、自分の祖父や両親の事業を引き継ぎたいという皆さんはぜひ申請を検討してみてください。
この補助金における唯一の注意点は、医療法人やNPO法人、商工組合などの団体が対象とならないということです。
詳細は募集要項に記載されていますので、自分が継承しようとする事業について、申請前に確認しておくべきと言えるでしょう。
女性起業家支援事業
女性起業家支援事業は、「兵庫県内に拠点を置く、女性の代表者」を対象とした助成金です。
対象となるのは、「新事業展開や新たなビジネスプラン開発をする事業」または「地域経済の活性化に資する事業」となりますので、チャレンジ精神旺盛な女性に適した募集要項と言えそうです。
ビジネスプランのブラッシュアップ時には、「兵庫県よろず支援拠点」のサポートも受けられますので、中小企業の経営が初めてという女性でも、自分の計画を実現しやすい助成金と言えるでしょう。
100万円が上限となる女性起業家支援事業ですが、起業をする場合は、「ひょうごチャレンジ起業支援貸付」も同時申請できるため、創業費用の負担を軽減したい皆さんにも活用度の高い存在となっています。
この補助金は審査会において「有望なビジネスプラン」と認められた事業主に支給される仕組みとなっていますので、税理士とともに二人三脚で計画を練った方が良さそうです。
http://www.smrj.go.jp/utility/offer/075939.html
まとめ
今回は、兵庫県内で起業する皆さんにおすすめの「4つの助成金」をご紹介してみました。
地域雇用開発奨励金以外の助成金は、毎年応募期限が設けられていますので、まずは要綱をしっかり読んでスケジュールなどを把握することから始めてみると良いでしょう。
確実に助成金を獲得するには、神戸に事務所を構えている税理士事務所にまずは相談しましょう。
この記事の監修者
税理士 佐藤 修(サトウ オサム)
社会保険労務士、ファイナンシャル・プランニング技能士
経歴
税理士事務所で働きながら学んできた知識や経験を活かし、税理士専門
お役立ちコラムの運用を行う。